ORIENTATION AND IR OF HARD CLAY IN RUBBER

Abstract
ハードクレー配合ゴムの配向性の問題をX線回折法で検討した.常法により粉体を測定した場合と異なり, 未加硫物, 加硫物いずれにおいてもハードクレーの (00l) 面に起因している回折ピークが異常に強くなり, かつ他の面に起因する回折ピークはほとんど認められなかった.これらの結果からハードクレーはゴム中でゴムの流れ方向に平行に配列していることを明らかにした.一方配向しているハードクレーやハードクレー配合ゴム加硫物の赤外線吸収スペクトルを, 試料に対して赤外線が当たる角度をいろいろ変えて測定したところ, 角度により3700, 3660cm-1付近のハードクレーのOH基に起因している吸収強度, とりわけ前者のそれが大きく変化することを認めた.これらIRの結果もゴムに配合したハードクレーがゴム中で配向していることを支持した.

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