The Mechanism of Formation of the Red Fluorescent Protein in the Digestive Juice of Silkworm Larvae

Abstract
カイコ幼虫の中腸および消化液中にみられる赤色けい光性たんぱくRFP生成にはカイコ中腸起源のたんぱく質と緑葉クロロプラスト中のクロロフィルaと一酵素たんぱく質との三者が必要であり,しかして,まず最初にクロロフィルaに酵素が作用して色素が生成し,この色素が中腸起源たんぱく質と作用してRFPになる。この既報の生成機構に次の二点を加えた。1) クロロフィルaから変性した色素はクロロフィリドaであり,しかしてクロロプラスト起源のたんぱく質はクロロフィラーゼである。なおこの反応はカイコ幼虫消化液のpHと同じアルカリ性下で進行する。2) 中腸起源たんぱく質とクロロフィリドaとの作用でRFPが生成する過程で光が関与している。なおこの反応はカイコ幼虫中腸組織のpHとほぼ同じpH下で進行する。

This publication has 0 references indexed in Scilit: