Surface modification of poly(vinylidene fluoride) and ethylene-propylene copolymer by means of CF4 and argon plasmas and its relationship to the wettability and friction.

Abstract
高周波(13.56MHz)により励起したCF4あるいはアルゴンプラズマによるポリ(フッ化ビニリデン)(PVdF)およびエチレンープロピレン共重合体(EPDM)の表面改質を調べた。CF4処理の場合両ポリマーともにその表面元素組成においてフッ素が増加し,酸素は導入されなかった。Clsスペクトルの波形分離からフッ素はCF3, CF2,CFの構造をもつと考えられる。CF4処理を行なうことによりポリマー表面は疎水牲になり,水の接触角(θ)は増大した。処理時間を長くした場合のθ値は,PVdFで約119°(未処理試料では87°),EPDMで167°(未処理試料では107°)であった。CF4処理によりEPDMのテフロンに対する静止摩擦係数は小さくなり,その値はOisに対するFlsの組成比の増加とともに減少した。CF4処理後水へ浸漬した場合,PVdFでは表面元素組成およびθ 値はあまり変化しなかったが,EPDMではフッ素は減少し,酸素は増加し,θ 値は130°に減少した。 アルゴン処理では両ポリマーともに酸素が導入され,また,PVdFではフッ素が減少した。酸素の導入は処理表面と空気中酸素との反応に起因すると考えられる。アルゴン処理により親水性になり,θ 値は減少した。処理時間が長い場合のθ値は,PVdFで39°,EPDMで約55°であった。

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