Considerations on Internal Electron-transfer of Copper(II) Chetates in Initiation of Polymerization. I. Effect of Ligand Subst itution in Polymerization of Styrene

Abstract
置換アセチルアセトンの銅(II)キレートのスチレンに対する重合活性におよぼすリガンドの置換基効果を検討した。銅(II)キレートは開始と停止とに関与し,両者の寄与の大きさは置換基により大きく変動した。置換基の種類は重合の活性化エネルギーよりもむしろ,頻度係数に大きな差を与え,Aovera11=105~107l/mol・secなる小さい値を得た。 銅(II)キレートの赤外吸収スペクトル(νCu-O)およびポーラログラフ還元半波電位E1/2と重合活性との間に相関関係はみられなかった。しかし,銅(II)キレートの電子スペクトル(電荷移動吸収帯)とDPPHとの反応速度におよぼす置換基効果は重合活性と並行した。これらの事実は著者らが前報で提出した熱による錯体内電子移動によって生成した短寿命活性種とモノマーとの反応により重合が開始される機構を支持する。

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