DIFFERENTIAL THERMAL ANALYSIS OF ABS RESINS AT HIGHER TEMPERATURES

Abstract
前報で得られた粗グラフトポリマーから溶媒抽出により得られた真のグラフトポリマーと, やむをえない場合は粗グラフトポリマーを用い, 高温における示差熱分析を行なった. まず基準としてポリブタジエン (PBu), ポリスチレン (PSt), ポリアクリロニトリル (PAN) の各単一ポリマーの示差熱曲線を説明した. 次にブタジエン (Bu) -スチレン (St) およびアクリロニトリル (AN) -Buの2成分系のブレンドポリマー, ランダムコポリマー, グラフトポリマーの示差熱曲線を求め, それぞれのピークを説明した. 次にSBR-AN, NBR-St系のようなランダムコポリマーにモノマーをグラフトしたポリマーと, PBuにANとStのランダムポリマーをグラフトしたポリマーの示差熱曲線を求め, それぞれに相当するブレンドポリマーと比較した. 結論としてはブレンドポリマーとグラフトポリマーは成分である単一ポリマーのピークを保持するが, グラフトポリマーの場合明らかに発熱のピークのシフトがみとめられた.

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