On Various Methods of Measuring the Vertical Distribution of Atmospheric Ozone (III)
- 1 January 1966
- journal article
- Published by Meteorological Research Institute, Japan Meteorological Agency in Papers in Meteorology and Geophysics
- Vol. 17 (2) , 113-126
- https://doi.org/10.2467/mripapers1950.17.2_113
Abstract
大気オゾンの気象学的意義の重要性からいって,地上におけるオゾン全量観測の充実に次いで,高層における観測網の展開がはかられる気運にある。これがためには,取扱いが簡易で,価格も安く,動作が安定で連続記録が期待されるオゾンゾンデの開発が望まれ,今日迄種々のものが考案されてきたが,ここで述べる機器は中でも最も新しい試みの1つである。機器は,ハロゲン溶液(KIとKBr)を含む2ケの連通された反応セルと,各々のセルに固定された白金電極,炭素電極とで基本的に構成され,その動作原理は白金電極側のセルにオゾンを含んだ空気を送り込むことにより電池が形成され,この放電電流が反応にあづかったオゾン量と正確に対応していることに基づく。測定精度は,暗電流を考慮に入れることにより±2%以内に保たれ,応答速度はオゾン量の増加過程で約15秒,減少過程で約35秒である,連続記録がとれるので,オゾン層の微細構造が知れる特徴を有している。ここでは,これらの特徴を含めて,機器の綜括的吟味,二三の飛揚結果の吟味が行われる。室内実験,飛揚実験の結果によると,汚染物質の測定系への混入が防除されている限りでは,オゾンの絶対量測定方式の1つであることを示し,動作の安定性,取扱いが簡易なこと等,高層のオゾンの定常観測に最も適した方式であると結論される。Keywords
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