Glycobiology of Di- and Oligosialyl Glycotopes.
- 1 January 1999
- journal article
- Published by Forum: Carbohydrates Coming of Age in Trends in Glycoscience and Glycotechnology
- Vol. 11 (62) , 371-390
- https://doi.org/10.4052/tigg.11.371
Abstract
α2→8結合ジシアル酸 (diSia) やオリゴシアル酸(oligoSia)(DP=2,3) 構造はガングリオシドの構成成分としてよく知られており、細胞接着、細胞分化、シグナル伝達、時期特異的発現など、多くの生物学的機能を果たしている。一方、そのような短いシアル酸オリゴマーを持つ糖タンパク質の存在や機能についてはこれまでほとんど注目されて来なかった。しかし近年、diSia や oligoSia 構造を微量検出する手法が改良され、天然にはdiSiaおよび oligoSia 含有糖タンパク質がこれまで知られている以上に数多く存在することが明らかにされてきている。そのため糖タンパク質上のdiSiaやoligoSia構造が、既にガングリオシドにおいて明らかにされているような機能を担う可能性が考えられる。この総説ではジシアル酸やオリゴシアル酸の分析法、存在分布、機能、生合成経路における最近の知見を述べる。This publication has 0 references indexed in Scilit: