Specific Gamma-Glutamyl Transpeptidase Isoenzymes Occurred in Sera of Patients with Hepatoma
- 1 January 1977
- journal article
- Published by Japan Society of Hepatology in Kanzo
- Vol. 18 (2) , 101-108
- https://doi.org/10.2957/kanzo.18.101
Abstract
種々の基礎的な研究によりγ-GTPはAFPと同様にcarcinoembryonicな性格を有することが示されている.かかる成績に注目し,原発性肝癌に特異なγ-GTP isoenzymeの出現する可能性があると考え,原発性肝癌22例を含む各種肝・胆道疾患123例においてpolyacrylamide gradient gel電気泳動法によるγ-GTP isoenzymeの検討を行った.この方法でisoenzymeは12分画の活性帯に分離された.このうちceruloplasmin領域に出現するII分画は原発性肝癌22例中6例(27%)に検出され,この6例中3例で同時にIIよりやや陰極よりにII′分画が認められたが,他の疾患でこれらの活性帯の出現したものはなかった.以上よりIIおよびII′分画は原発性肝癌に特異なγ-GTP isoenzymeと考えられ,原発性肝癌の新たな生化学的診断法として期待される.Keywords
This publication has 0 references indexed in Scilit: