Diffusion of Dyes into Nylon Film
Open Access
- 1 January 1965
- journal article
- Published by The Chemical Society of Japan in The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan
- Vol. 68 (3) , 524-527
- https://doi.org/10.1246/nikkashi1898.68.3_524
Abstract
薄膜巻層法を6-ナイロン膜に適用して主に酸性浴からの酸性染料の拡散を調べた。膜の厚さの均一性に注意を払えばミクロデンシトメーターによるよりも簡単にナイロン基質中の染料の分布状態を知ることができる。スルファニル酸→β-ナフトール, アニリン→G酸, スルファニル酸→G酸, G酸について得られた拡散における濃度分布曲線から, 俣野の方法によって拡散係数が計算された。拡散係数の濃度依存性は拡散の駆動力として活動度勾配,化学ポテンシャル勾配を用いても十分には説明できない。外そうによって求めた濃度ゼロにおける拡散係数は,染料分子中にスルホン酸基が導入されることによって減少する。この効果はスルホン酸基の導入による分子容積の増大または基質中の染着座席との相互作用の増大による。This publication has 0 references indexed in Scilit: