Vitamin B12 Content in Marine Bottom Muds
- 1 January 1969
- journal article
- Published by The Oceanographic Society of Japan in Journal of the Oceanographical Society of Japan
- Vol. 25 (2) , 103-108
- https://doi.org/10.5928/kaiyou1942.25.103
Abstract
海洋性ケイ藻Cyclotella nana Hustedt clone 3Hを用いる微生物学的定量法に検討を加え, 舞鶴湾を対象に海水および海底土中のB12量を調べ, 更にあわせて, 海底土中のB12生産菌数との関係についても検討し, 次のことを明らかにした. 1) 舞鶴湾における海水中のB12量は数μμg/ml以下できわめて少なく, 海底土中のB12量の数十分の一に過ぎない. 2) 海底土中にはきわめて多量のB12が含まれ, とくに海底堆積物中に多く, 平均182.5μμg/g, 海底土表層では平均89.4μμg/gである. 3) 海底土中では, B12の分布とB12生産菌の分布との間に密接な相関関係が認められ, 上層に多く下層になるに従って次第に減少する.This publication has 0 references indexed in Scilit: