Clinical electrocochlegraphy for different electrode positions.

Abstract
15人の感音難聴患者において, 電極位置を変えて鼓室内誘導法で蝸電図を記録した。 記録部位は4箇所でありAP, SP振幅, SP/AP比を測定し, 特に正円窓近傍のSPの極性を中心に検討した。結果は以下の通りである。1) 最大AP, SP振幅は, 当科で通常採用している記録部位から得られた。2) +SPは正円窓近傍から多く記録された。3) 刺激周波数が高くなると-SPは減少し, 正円窓近傍では特に+SPが優位となった。4) -SP/AP比は記録部位によらず一定であった。5) +SPは正円窓または基底回転鼓室階の電位を反映していると推察された。

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