Removal and Fixation of Harmful Oxometalates Ions by Formation of Layered Hydrotalcite-like Compounds and Their Heat-treatment.
- 1 January 1993
- journal article
- Published by The Chemical Society of Japan in NIPPON KAGAKU KAISHI
- Vol. 1993 (4) , 329-334
- https://doi.org/10.1246/nikkashi.1993.329
Abstract
ハイドロタルサイトの熱分解によって生成する酸化マグネシウムーアルミニウム固溶体[Mg0.5δAl0.2δ・口0.14O](口はvacancy)の再水和反応を利用し,有害重金属オキソ酸イオンであるCrO22-とMnO4-の除去について定量的に調べた。酸化物固溶体はこれら陰イオンと水分子を取り込みながら層間距離8.7Aのハイドロタルサイト様化合物を形成し,吸着データはFreundlichの吸着等温式によく適合した。この際,二価陰イオンのCrO42-は電荷密度が大きいため,広い濃度領域において一価陰イオンのMnO4-よりも選択的に取り込まれることが確かめられた。また,金属オキソ酸イオンの吸着量の増加にともなって層間距離が不均一になるため,結晶性が低下することもわかった。一方,得られたハイドロタルサイト様化合物を500-750℃の温度で加熱することにより金属オキソ酸イオンはMgO(Periclase)型の酸化物固溶体に閉じ込められ,800℃以上の温度でMgAl204(Spine1)に変化し,CrやMnはSpinel相に固溶された。このため取り込まれた重金属イオンは500℃以上の加熱処理によって酸性や塩基性の水溶液に溶出しなくなった。This publication has 0 references indexed in Scilit: