Differential Thermal Analysis by Flowing Gas Technique -Dehydrogenation of CuSO4. 5H2O and Oxida tion of UO2-

Abstract
気体流通系における示差熱解析装置(ガスフローDTA)を作製し,空気中におけるCuSO4・5H2Oの脱水反応とUO2の空気酸化反応に適用した。空気流速を0ml/min(静的雰囲気)より250ml/min(流動層)まで変化させ,空気流速のピーク温度,面積,形状などに与える影響を検討した。これらの結果から,Kissingerの方法により活性化エネルギーを算出し,総括反応速度に対する表面拡散抵抗の影響を考察した。(1)CuSO4・5H2Oの脱水反応:3種の吸熱ピークが現われ,それぞれ流速の増大に伴って低温側にずれた。たとえば,100℃前後に現われるピーク1(CuSO4・5H2O→CuSO4・3H2O+2H2O)は流量35ml/minで静的雰囲気の場合より約30℃,流動層で約40~50℃低下した。(2)UO2の空気酸化反応:2種の発熱ピーク(ピーク1:UO2→U3O7,ピーク2:U3O7→U3O8)が得られ,ピーク2の形状に対する流速の影響は大きいが,ピーク1の形状およびピーク温度に対する影響は小さい。活性化エネルギーは,ピーク1:23.1kcal/mol,ピーク2:38.7kcal/molで従来の結果とよく一致した。

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