Degradation of polypropylene over activated carbon catalyst.
Open Access
- 1 January 1985
- journal article
- Published by The Chemical Society of Japan in NIPPON KAGAKU KAISHI
- Vol. 1985 (7) , 1429-1435
- https://doi.org/10.1246/nikkashi.1985.1429
Abstract
活性炭触媒によるポリプロピレン(PP)の分解を477~526℃,固定床流通系で行ない分解生成物の組成を明らかにした。活性炭はポリプロピレンの分解および芳香族炭化水素の生成に有効な触媒で,反応温度502℃,接触時間35.09-cat・min/g-PPの条件下では生成物の約20wt%がmkキシレンと1,3,5-トリメチルベンゼンを主成分とする芳香族炭化水素であった。この芳香族生成量は活性炭上でのポリエチレンの分解の場合の約2/3であり,ポリプロピレンの反応では環化反応が起こりにくいことを示していた。分解生成物の炭素数分布は,ラジカル連鎖機構で進行すると考えられる熱分解のそれとは明らかに異なっており,反応はおもに活性炭表面での第三級水素の引き抜きで開始され,生成した第三級ラジカルのβ-開裂後に生じる新しい第二級ラジカルはただちに触媒上の水素により飽科される機構が考えられた。そして環化反応は分解がかなり進行した低分子化フラグメントの段階で起こると推測された。This publication has 0 references indexed in Scilit: