Catalytic Determination of Trace Amounts of Iron by Means of the Oxidation of Bindschedler's Green Leuco Base by Hydrogen Peroxide
- 1 January 1976
- journal article
- Published by The Chemical Society of Japan in NIPPON KAGAKU KAISHI
- Vol. 1976 (9) , 1401
- https://doi.org/10.1246/nikkashi.1976.1401
Abstract
Bindschedler'sGreenロィコ塩基(BGL)の過酸化水素酸化反応に対する鉄(皿)の触媒作用を利用し,接触分析法により超微量鉄を定量するための基礎的諸条件を検討した。 BGLを酸化すると緑色のBindschedler'sGreen(BG+)が生成する。BG+の生成速度は1.9×1O-2=mol/l過酸化水素,1.6×10-4mol/l BGL,pH5.2,温度25℃の反応条件では鉄濃度のみに依存する。BGLの反応転化量として反応開始から10分後の波長725nmにおけるBG+ の吸光度を用いると,0.005~0.1μgFe/25mlの範囲で吸光度と鉄濃度に嫁比例関係があり,反応温度,時間を調節することで0.5ngFe/25ml程度までの超微量鉄を定量できた。各種金属イオンのうち銅(II)は鉄(III)と同様にこの反応を促進して正の誤差を与えるが,フッ化物イオンを加えて鉄(III)をマスキングし銅(II)のみによって得られる誤差値を求めて補正すればその影響を除くことができた。反応はBGLに関し見かけ上0次で進み,触媒である鉄は2価と3価の間で循環再生するとともに中間活性種としてFe(OH)2+が反応に関与していることが推定された。 本法を高純度カドミウム中の鉄および飲料水中の溶存鉄と全鉄の定量に応用したところ良好な結果が得られた。This publication has 0 references indexed in Scilit: