In vitro Studies on the Mechanism of Pyrethroid Resistance in the German Cockroach

Abstract
銀座で採集され, さらに室内でパーメスリンで選抜されたチャバネゴキブリ個体群は, 各種ピレスロイド剤とDDTに対して交差抵抗性を示し, 有機リン剤とカーバメイト剤に対しても若干の抵抗性を示した. 細胞画分による14C-フェンバレレートの分解活性を調べたところ, 主な活性は可溶性画分とミクロゾームに存在したが, 抵抗性・感受性系統間に有意な差はなかった. 代謝阻害剤DEFとPBOの殺虫共力効果についても系統間で有意な差がなかったことから, 本系統のピレスロイド抵抗性には代謝は関与していないことが暗示された. CO結合差スペクトルから推定した抵抗性系統のミクロゾームのチトクロムP450含量は感受性系統に比べて2.6倍多く, λmax値にも違いが見られたが, これはフェンバレレート分解に関与しないアイソザイムによるものと推察された. 露出した腹部神経索の薬剤感受性を電気生理学的に系統間で比較した結果, 抵抗性系統の神経系は感受性系統に比べてピレスロイド剤とDDTに対する感受性が著しく低く, 本系統に関してはKDR因子がピレスロイド抵抗性の主要因であることを示唆した.

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