Ultrasonic Absorption of Polystyrene in To luene

Abstract
ボリスチレン-トルエン溶液の超音波吸収を3MHzから60MHzの周波数領城で測定したポ。測定温度は-10~50℃,試料リスチレンの分子量は30000であった。 Δα/f2の周灘に対するプロットは単一緩和過程の曲線を示し,その緩和周波数frは溶質高分子の濃度に無関係であり,温度の上昇につれて高周波側に移動した。また一波長あたりの吸収極大μmaxは温度の上昇とともに減少した。単一緩和過程の式のB項の値は全測で一定であった。 これらの結果から,この緩和が熱緩和であると考え,二状態モデルを仮定し,そのエネルギー差と活性化エネルギーの値をfrとμmaxの温度変化の実験値から計算し,エネルギー差ΔH0=0.41kcal/mol,活性化エネルギーΔH21=1.12kcal/molをえた。これらの値はCrank-Shaftモデルを用いた簡単な理論的計算の結果と非常によく一致した。

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