Atomic absorption spectrometric determination of europium
Open Access
- 1 January 1971
- journal article
- Published by Japan Society for Analytical Chemistry in BUNSEKI KAGAKU
- Vol. 20 (7) , 856-861
- https://doi.org/10.2116/bunsekikagaku.20.856
Abstract
原子吸光分析法によるユーロピウムの定量に必要な実験条件を検討し,希土類元素混合物中のユーロピウムの定量に適用した.ユーロピウムの高濃度試料(100ppm以上)は空気-アセチレンフレーム,低濃度試料(0.1~100ppm)は亜酸化窒素-アセチレンフレームでユーロピウムの共鳴線4594Åを用いて定量した,無機酸の干渉について塩酸,硝酸,硫酸,過塩素酸などについて調べたところ,空気-アセチレンフレームでは著しく千渉を受けるが,亜酸化窒素一アセチレンフレームでは干渉が見られなかった.ユーロピウムの吸光度は共存希土類元素によって著しく増感干渉を受け,その濃度が5000ppm以上になると増感効果は共存元素が軽希土類元素の場合には元素間の差異はまったくみられなかった.リチウム,ナトリウム,カリウムなどのアルカリ元素をバッファーとして添加するとそのイオン化電位が低い元素ほど増感作用が大であった,多量の希土類元素を添加すると添加前の2.4倍,さらにカリウムを添加すると3,1倍の増感効果があった.This publication has 0 references indexed in Scilit: