Susceptibility to Mycobacterium leprae of congenic hypertensive nude rat (SHR/NCrj-rnu) and production of cytokine from the resident peritoneal macrophages.

Abstract
本態性高血圧モデルとして世界で有用とされているSHR(Spontaneously hypertensive rat)にF344/NJcl-rnuラットのヌード遺伝子を導入して、らい菌に高感受性を示すコンジェニック高血圧ヌードラット;SHR/NCrj-rnuを作った。開発したSHR/NCrj-rnuラットの両後肢足にらい菌感染を行い12カ月目まで観察したところ、SHR/NCrj-rnuはらい菌に優れた感受性を示すと同時に、肉眼的所見が接種部位を含めて非接種部位である前肢足や口唇部にもハンセン病のL型患者のものに似たらい腫を形成し独特の増殖像を示した。一方、F344/NJcl-rnuは低感受性で、SHR/NCrj-rnuとF344/NJcl-rnuでは、らい菌に対する感受性に顕著な差が認められた。両ヌードラットから採取した常在性腹腔マクロファージを培養してIL-1α、IL-6、IL-10およびTNFα産生をELISA法で測定した結果、SHRを背景にもつ高血圧ラットからはIL-10を主にした炎症性サイトカインの産生が見られ、らい菌に低感受性であったF344/NJcl-rnuラットではIL-10の産生が認められず、高いTNFα産生のみが認められた。

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