CROSSLINKING AND REINFORCEMENT OF LIQUID RUBBER WITH MONOMER (II)

Abstract
前報1)と同様に, 水酸基末端液状ポリブタジエンと無水マレイン酸との付加反応によるアダクトポリマーを, スチレンで架橋補強した複合体について実験を行った. この複合体の構造に及ぼす仕込み無水マレイン酸量, スチレン量の影響を, 膨潤度, 動的粘弾性, 電子顕微鏡等により検討した.その結果, 仕込みスチレン量と無水マレイン酸量によりエラストマー状からプラスチック状までの幅広い弾性率を有する硬化物が得られた. すなわち, スチレンと無水マレイン酸量の少ない場合は, その両者の大部分が架橋に関与した硬化物が得られた. 一方, スチレンと無水マレイン酸が多い場合は, ミクロ的に相分離し, 各ポリマーの網目鎖がトポロジカルに複合した硬化物が得られた.

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