Jumbling

Abstract
1. Jumbling は迷路機能喪失, ないし高度低下者に発来する, 前庭眼反射の欠如の結果としての頭部運動時の固視不全症状 (動揺視, 視力低下) である. 本現象を呈せる両側前庭神経炎の1例 (38才男子) を報告し, 併せて本例に試みられた jumbling の検査法としての Meyer zum Gottesberge 氏頭振り試験の成績につきのべた. 2. 本試験は, 患者に頭部を毎秒2~3往復の速さ, 振巾10~20度の強さで振らせつつその間の両眼視視力を測定し, その視力を頭部静止時のそれと比較するもので, jumbling 陽性者では頭振りの最中は頭部静止時よりも視力が半分以下に低下する. また本試験は患者の jumbling の経過を知る上にも有益である.

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