Protective effects of various BRMs against Candida albicans infection in mice.
- 1 January 1987
- journal article
- Published by The Japanese Society for Medical Mycology in Japanese Journal of Medical Mycology
- Vol. 28 (3) , 306-315
- https://doi.org/10.3314/jjmm1960.28.306
Abstract
マウスのカンジダ菌血症モデルで, 6種類の免疫賦活化剤 (Biological response modifer : BRM) の感染防御効果を比較検討し, 宿主防御機構増強による深在性真菌症の予防と治療の可能性を考察した.その結果, 使用したOK-432, LPS, リピドA, レンチナン, レバミゾール, インドメタシンの6種類すべてについてカンジダ感染に対する予防効果が観察されたが, 特にレンチナン, レバミゾールでは強い効果が認められた.また, OK-432, レンチナン, レバミゾールについては治療効果も観察され, これらBRMの真菌感染に対する免疫療法への応用の可能性が示唆された.また生存曲線の比較から, 感染初期のみ有効なリピドA, 比較的感染後期に効果が著明になるレンチナンおよびレバミゾールの2群に分けられた.感染後期に有効なレンチナン, レバミゾールは, 細胞性免疫成立後のマクロファージの殺菌作用に対して強力な増強作用を示すのではないかと考えられ, この2剤についてマクロファージのカンジダ増殖抑制作用を測定したところ有意に活性が上昇していた.これらBRM, 特にレンチナン, レバミゾールでは広範にわたる免疫賦活作用を持つことより, 実際の抗カンジダ効果にはそれぞれのBRMに特有なファクターが関与している可能性が示唆された.Keywords
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