Structural Microheterogeneity of Kefiran from Kefir Grains

Abstract
ケフィール粒由来,ケフィランの構造は,既に,KOOIMANにより提示されている.しかし,メチル化分析の結果,彼の示した構造には,みられない6-O置換ガラクトースの存在が明らかとなったため,ケフィランの構造を再検討した.ケフィランをTrichodermareesei由来セルラーゼで,加水分解すると,グルコースと五糖のみが遊離した.その五糖の構造は,メチル化分析および13C-n. m. r.分析によって,β-D-Glc-(1→2)-β-D-Gal-(1→4)-α-D-Gal-(1→3)-D-Gal(1→4)-D-Glcと解明され,これは,KOOIMAN3)の提示したケフィロースの構造と一致した.しかしながら,ケフィランのメチル化分析と,13C-n. m. r.分析は,6-0置換ガラクトースの存在を示唆しており,ケフィランは,KOOIMAN3)の提示した構造のほかに,6-0置換ガラクトースを含む繰り返し単位を有すると推定された.

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