Evaluation of the side effects of interferon therapy by questionnaire in chronic hepatitis C.

Abstract
C型慢性肝炎313例について,患者の立場からインターフェロン(IFN)療法の副作用をみるために郵送アンケート調査を行い,主として医師の立場からみた過去の報告191例の成績と対比検討した.アンケート回収率は75%であった.副作用のうち,発熱はほとんどすべての患者に見られたが,その他のインフルエンザ様症状は60~70%の患者にみられ過去の報告例より2~3倍高頻度であった.脱毛は64%にみられ過去の報告の14%に比し高率に見られた.また皮疹,不眠,精神症状,出血傾向は過去の報告例ではほとんどみられなかったが,アンケート調査では12~41%と高率であった.副作用の程度は過去の報告と同様に大半の症例で軽度で,治療中断に至ったものは少数であったが,一時的に対症療法を受けているものが多数みられた.また,今回の治療が無効であった症例のIFN再投与に関しては90%が再投与に肯定的であったが,副作用,医療費,通院の繁雑さから,10%は拒否的であった.以上より,IFNの副作用は過去の報告に比較して高頻度に自覚されており,投与前の十分な説明と,投与後の患者の訴えを詳細に聴取し対処しなければならない.

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