Permselectivities of Divalent Cations to Sodium Ion in Cation Exchange Transfer
Open Access
- 1 January 1971
- journal article
- Published by The Chemical Society of Japan in Nippon kagaku zassi
- Vol. 92 (2) , 136-139
- https://doi.org/10.1246/nikkashi1948.92.136
Abstract
2価陽イオンの選択透過性を調べる目的で,塩化ナトリウムと2価陽イオンの塩化物の混合溶液と塩酸との陽イオン交換透析において,種々の塩酸濃度におけるナトリウムイオンと2価陽イオンの透過速度を測定した。この透過速度から求めた選択透過係数の対数と塩酸濃度の逆数は直線関係を示し,塩酸濃度を無限大に外挿して極限選択透過係数を求めた結果, 2価陽イオンの透過性はMg<Ca<Ba<Srの順に増大することを認めた。一方,これらの混合溶液について,各イオンの膜中濃度を測定し,これから分離係数を求めた結果, Mg<Ca<Sr<Baの順に増大する。そしてこの分離係数と極限選択透過係数の値から膜中移動度比を求めると,Mg〓Ba<Ca<Srの順に増加し,この値は水溶液中の値よりも小さく,膜中では2価陽イオンの移動が相当抑制されていることが推察された。This publication has 0 references indexed in Scilit: