Application of Chronopotentiometry to Electrode Reaction of Metal Ions in Molten Sodium Borate
Open Access
- 1 January 1979
- journal article
- Published by Ceramic Society of Japan in Journal of the Ceramic Association, Japan
- Vol. 87 (1002) , 94-104
- https://doi.org/10.2109/jcersj1950.87.1002_94
Abstract
アルカリホウ酸塩融液中の微量金属イオンの拡散挙動及び電極反応に関する知見を得る手法として, 定電流電解法 (クロノポテンショメトリー) の適用を試み, 適切な実験条件下では金属イオンの拡散係数及び電極反応についてかなり精確な知見が得られることを明らかにした。 金属イオンとしてCd2+イオンを, 支持電解質として, 28.7 Na2O・71.3 B2O3を選び, 750°-990℃の温度範囲で, Cd2+イオンについて定電流の下でカソード反応を行った. 3本の電極にはすべて白金を用い, 参照電極は被検ガラスに直接そう入した. Cd2+イオンの濃度を7×105eq/g・glass程度に選び, 遷移時間が0.5-10sの間で得られるような電流密度で電解したとき, 良好な電位-時間曲線が得られた. Cd2+イオンの電極反応はCd2++2e〓Cdであり, その反応速度はCd2+イオンの拡散に比べ速い. Cd2+イオンの拡散係数は例えば950℃で3.5×10-6cm2/sであり, 11%以内の測定誤差で決定できた。 Cd2+イオンの拡散の活性化エネルギーは拡散係数のArrheniusプロットに屈曲があるため, 高温部, 低温部に分けるとそれぞれ26.2, 35.4kcal/molであった.This publication has 0 references indexed in Scilit: