Polymerization of β-Lactones with Organometallic Compounds
- 1 January 1963
- journal article
- Published by The Chemical Society of Japan in The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan
- Vol. 66 (1) , 110-115
- https://doi.org/10.1246/nikkashi1898.66.110
Abstract
有機金属化合物によるβ-ラクトンの高重合について研究した。トリエチルアルミニウム-水系によって典型的な酸あるいは塩基触媒では容易にえられないβ-メチル-β-プロピオラクトンの高重合物が,かなりの収率でえられた。この触媒系はまたβ-プロピオラクトンの高重合にも有効であるが,このときトリエチルアルミニウムと水の比や,重合温度が高重合に対して大きな影響を示した。えられたポリ-β-メチル-β-プロピオラクトンはフィルム形成能を有し,ある程度の結晶性を有するmp165~175℃の固体である。これはI.R.よりポリエステル構造を有することが確かめられた。ポリ-β-プロピオラクトンは大きな結晶性を有する。β-イソプロピル-β-プロピオラクトンはこの触媒系に対して大きな重合活性を示さない。β,β-ジメチル-β-プロピオラクトンも同じく重合活性は小さく,この場合には脱炭酸を伴なう。This publication has 0 references indexed in Scilit: