XXI. Synthesis of Organotin Compounds Containing Dialkyl Dibasic Acid Esters
Open Access
- 1 January 1967
- journal article
- Published by The Chemical Society of Japan in The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan
- Vol. 70 (10) , 1755-1758
- https://doi.org/10.1246/nikkashi1898.70.10_1755
Abstract
著者らは,すでにハロ二塩基酸ジアルキルエステルとスズとの直接反応について報告したが,これらの生成物を比較検討するため次式の反応を試み,(I)~(IV)を合成し,IRスペクトル,NMRスペクトルを検討した。その結果,(I)については, 〓R:Me,Et,nPr,nBu(1) 〓(2) 〓(3) 〓(4)〓R:Me,nPr(5) *印のC=O伸縮振動は既報の〓の*C=Oと同様1710cm-1で,一般のエステルの吸収より,かなり低波数にシフトしていることから,C=O結合は一部分極しているものと推定した。さらに,(3)式は(4),(5)式の形式とは異なり,臭素分解することから,vanderKerkらの推論と同様にエステル基を含むSn-C結合はイオン性をおびていると推察した。IRスペクトル,NMRスペクトルから,(II)の*印のメチル基の影響および,既報と同様(III),(IV)の五員環構造を推察した。This publication has 0 references indexed in Scilit: