Drug effects on blood pressure and heart rate in unanesthetized animals

Abstract
新しいβ-遮断薬であるKö 1400およびtiprenololの経口投与によるβ-遮断作用について,無麻酔ラットおよびイヌでisoprotercnolの降圧作用,心拍数増加作用を指標にして観察し,propranololと比較した.ラットおよびイヌの血圧はcatheter留置法により,イヌの心拍数はcardiotachometcrにより測定した.安静時のラット平均血圧は116mmHgであり,イヌの平均血圧は93mmHgであった.安静時のイヌ平均心拍数は99beats/minであった.Kö1400,tiprenololおよびpropranololは2mg/kgおよびそれ以上で,isoproterenol 0.5μg/kgの降圧および頻脈作用を著明に抑制した.β-遮断作用の強さはtiprenolol>Kö 1400>propranolol(Prop)の順であった.Tiprcnololの薬理学的半減期はPropより長かったが,Kö 1400のそれはPropより短かった.用いた3種のβ-遮断薬いずれにも作用の選択性は認められなかった.以上の無麻酔動物における結果は,モルモットの摘出心房及び気管平滑筋標本での成績と一致した.

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