Expression and characterization of hepatitis C virus proteins.
- 1 January 1995
- journal article
- review article
- Published by Japanese Association of Virology in Uirusu
- Vol. 45 (2) , 105-115
- https://doi.org/10.2222/jsv.45.105
Abstract
C型肝炎ウイルス (HCV) の培養細胞における効率のよい増殖系は未だ知られていない。しかし, 全長にわたるcDNAが得られ, その構造解析やその発現産物の解析などから, HCVの性状が次第に明らかになってきた。HCVはプラスの極性をもつ一本鎖RNAをゲノムとしてもち, それからまず大きな前駆体蛋白が翻訳される。これが宿主細胞由来のシグナラーゼやウイルス自身がコードしているプロテアーゼによって各ウイルス蛋白にプロセスされると考えられている。発現させたHCV蛋白を抗原とした抗体測定系が開発され, 我が国における輸血後のC型肝炎の発症はほとんど無くなった。しかしながら, 天然のHCV蛋白の性状や複製機構そして発癌機構などは何も分かっていない。This publication has 0 references indexed in Scilit: