Sex Chromosome Mosaicisms in Five Swine Intersexes
- 1 January 1974
- journal article
- Published by Japanese Society of Animal Science in Nihon Chikusan Gakkaiho
- Vol. 45 (10) , 551-557
- https://doi.org/10.2508/chikusan.45.10_551
Abstract
間性ブタ発生機序解明の一助としてその染色体構成を調べた.染色体標本は全例において骨髄細胞および末梢血細胞に由来する.さらに2例において皮膚および腎の細胞の染色体も調べた.例1: 外陰部は雌型を示したが内部生殖器は全てみられなかった.尿道は腟様であった。例2:例1とほぼ同様な解剖所見であった.例3:外陰部には膨大した陰核だけがみられた.管腔の狭い腟,ほぼ正常な子宮,および精巣上体をもつ両側性の腹腔内精巣がみられた.例4: 外陰部は例3と似ている量,さらに小さな陰嚢がみられた.内部生殖器はほぼ雄型を示し,両側性の下降した精巣,精巣上体,精管,精嚢様器管がみられた.尿道の頭側部は管腔が広がり,腟を思わせた.以上4例は造血細胞においてXX/XYのモザイクであった.例4の非造血細胞ではXXのみであった.例5:外陰部は例3と同様であった.管腔の狭い腟,内腔の拡大した子宮,両側性の卵精巣がみられた.性染色体構成は造血,非造血細胞ともにXX/XXYであった.例4の造血細胞におけるXX/XYモザイクは非造血細胞量正常雌型のXXを示したので,子宮内血管吻合の結果と思われる.例5では造血,非造血細胞ともにXX/XXYモザイク量みられたので,XXY胚の発生過程におけるXX細胞の出現またはXX胚とXXY胚の合一が原因として考えられる.Keywords
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