STUDIES ON HETEROGENEITY IN FILLED RUBBER SYSTEMS

Abstract
充てん剤系ゴムは単に充てん剤がゴムマトリックス中に分散した系ではなく, 複雑な高次構造を形成する. 本研究は充てん剤系ゴムの高次構造の各構造単位の形態, 分子運動性とマクロ的なゴムの力学的特性との間の関連性を, NR~ISAF, CaCO3, SiO2の各充てん剤系未加硫ゴムについて, NMR, 力学分散, DSCなどによるゴム分子鎖の運動面から検討した. その結果充てん剤の表面活性, その分散状態により充てん剤表面から離れた部分 (A相) のゴム分子鎖の運動は, それが活発に運動する状態では束縛を受けるが, この束縛された運動を見かけ上の非運動性のゴムの容積に変換することにより, E′, tanδの力学的数値をNMRより観測した量で表わすことができることを明らかにした.

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