Abstract
オオムギ品種の赤かび病耐病性を評価するために,大量の材料を簡易に検定し得る,`切り穂検定法'と圃場環境に近い条件で確実に発病させ得る`噴霧圃場検定法'を開発し,高度耐病性品種を検索した. 世界各地からの4,881品種を`切り穂検定法'で評価したところ,インド以西のアジアとアフリカ大陸 には強い品種がほとんど無く,東アジアとヨーロッパには強い品種がいくらか見出された.`切り穂検定法'で11~12回,`噴霧圃場検定法'で2回にわたって検定を繰り返し,一貫して強かった23品種を選抜した.これらは二条皮性で,穂密度は疎・蜜の両方があった.

This publication has 0 references indexed in Scilit: