The Interaction between Surfactants and Dyestuffs at Oil-Water Interfaces

Abstract
電気毛管曲線を測定して油水界面における染料と界面活性剤の相互作用,およびこれにおよぼす電解質の影響を研究した。油相がカチオン性界面活性剤,あるいは両性界面活性剤 (水相が酸性のとき) を含み,水相がアニオン性染料を含む場合,カチオン性界面活性剤に特有な負分極における界面張力の低下が抑制される。これは界面活性剤と染料との結合によるものと考えられる。一方,水相がアニオン性染料,たとえばベンゾプルプリン4Bを含むときには,このような結合は認められず,単にビルダー効果,すなわち界面活性の増加が認められた。油相がアニオン性界面活性剤あるいは両性界面活性剤 (水相がアルカリ性のとき) を含み,水相がカチオン性染料を含むときには,正分極における界面張力の低下が抑制され,これは染料と界面活性剤の結合によるものと解釈することができる。これらの染料と界面活性剤の結合は,水相中の電解質の種類と濃度にいちじるしく左右されることもわかった。1

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