The Direct Reaction between Tin Foil and Diethyl Halosuccinates

Abstract
ハロコハク酸ジエチルエステル(I)とスズ箔を添加剤(Mg,ブタノール,テトラヒドロフラン,ヨウ化ブチル)の存在下で直接反応させ下式の合成を試みた。添加剤としてはMgがもっとも効果的に作用し,ブタノール,テトラヒドロフランを併用するとさらに良好であった。(I)の反応性はXに関しI>Br>Clの順序で,I,Brともに相当の収率を示したが,Clの場合は反応温度を上げてもほとんど反応しなかった。粗生成物(II)を分別結晶する事により,それぞれ構造異性体と思われる2種の結晶を分割し,IRスペクトルなどからそれぞれC=OのOがSnに配位した5員環を持つ6配位構造(2座配位体)であると推察した。

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