ISFET-type glucose sensor using thermophilic glucokinase from a thermophile.
- 1 January 1987
- journal article
- Published by The Chemical Society of Japan in NIPPON KAGAKU KAISHI
- Vol. 1987 (9) , 1719-1724
- https://doi.org/10.1246/nikkashi.1987.1719
Abstract
好熱菌由来の耐熱性酵素グルコキナーゼとイオン感応性電界効果トランジスター(lon Sensitive Field Effect Transistor:ISFET)とを組み合わせたグルコースセンサーを試作した。本センサーにおいて,グルコースに対する応答を測定した結果,グルコース濃度5~50mg/dlの範囲でグルコースの定量が可能であることがわかった。応答時間は,このとき4~9分であった。また,各種の糖に対する応答を調べた結果,グルコースのみに応答が得られた。グルコキナーゼはヘキソキナーゼの中でもグルコースへの特異性が高い酵素であるため,グルコキナーゼを用いることにより,グルコースに対して高い選択性をもつセンサーを構築することができた。本センサーの同時再現性においては,変動係数6.5%で再現性が得られた。保存安定性では15日までは安定した応答が得られたが,20日目から初期出力の約50%に低下することがわかった。また,グルコキナーゼはグルコースとATPを基質としているため,グルコースのみならずATPの検出定量が可能となる。そこで,ATPに対する応答においても測定した結果,ATP濃度50~500mg/dlの範囲でATPの定量が可能であることが明らかになり,ATPセンサーとしても応用することができることがわかった。Keywords
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