Relationship between prognosis of gallbladder carcinoma patients and the expression of E-cadherin/.ALPHA.-catenin.

Abstract
胆嚢癌切除32例を対象として, 細胞間接着因子であるE型カドヘリンとその膜裏打ち蛋白質の一つであるαカテニンの免疫組織染色を行い, その発現性と深達度, 分化度, n, ly, v, pn, 予後との相関を検討した. 癌組織において, E型カドヘリン, αカテニンがいずれも正発現は5例 (15.6%) で, 深達度ssまで, n, ly, v, pnはすべて陰性で, これらの5年生存率は100%であった. 一方, いずれかが減弱・消失15例 (46.9%), いずれも減弱・消失12例 (37.5%) では, 分化度が低い深達度se, si癌の占める割合が多かった (51.9%). n, ly, v, pnの陽性率はおのおの43.8%, 59.4%, 25.0%, 37.5%と高率であり, おのおのの5年生存率は33.9%, 19.0%と有意に予後は不良であった. 以上より, E型カドヘリン, αカテニンの発現減弱は癌浸潤程度と相関しさらには予後の予測が可能で, 今後胆嚢癌の予後因子として有用であることが示唆された.

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