Microbiological studies on Satsuma mandarin juice. Part I. Microorganisms found in Satsuma mandarin juice.
Open Access
- 1 January 1986
- journal article
- Published by Japanese Society for Food Science and Technology in NIPPON SHOKUHIN KOGYO GAKKAISHI
- Vol. 33 (1) , 14-20
- https://doi.org/10.3136/nskkk1962.33.14
Abstract
各地の果汁製造工場(西日本5工場,東日本3工場)の殺菌処理前の温州ミカン果汁中における微生物の分布および貯蔵中の菌数変化について検討し,以下の結果を得た. (1) 温州ミカン果汁中の細菌数は10～105/ml台であったが,10102/ml台の果汁が39%と最も多かった. (2) 温州ミカン果汁中の酵母菌数は,10102～105/ml台であったが,103～104/ml台の果汁が78%と最も多かった.1℃または5℃にて30日間貯蔵すると,濃縮果汁では菌数が減少し,ストレート果汁では菌数が増加した. (3) 凍結(-20℃, -30℃および-80℃)・貯蔵(7日間)・解凍(室温)を3度くり返すと,-20℃および-30℃凍結では酵母・細菌数ともに減少するが,-80℃では減少しなかった. (4) 温州ミカン果汁からの分離酵母菌を同定した結果,調査したすべての果汁にCandidaが存在し,また菌相中で占める割合も高かった.その他で分布の広いものは,Saccharomyces, KloeckeraおよびTorulopsisであった. (5) 温州ミカン果汁から分離された細菌の大部分は,Leuconostoc mesenteroidesであった.またカビは極く少数しか検出されなかった.Keywords
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