Evaluation of a Metabolic Profile Test in Dairy Herds with Decreased Milk Components.

Abstract
低乳成分牛群の特徴を明らかにする目的で、乳成分良好牛群(良好群)、乳脂肪率が3.5%未満の低乳脂肪率牛群(低乳脂群)および無脂固形分率が8.5%未満の低無脂固形分率牛群(低無脂固形群)を対象として、乳期ごとのボディコンディションスコア(BCS)の分布と代謝プロファイルテスト(MPT)所見および給与飼料を比較した。低乳脂群は良好群と比べ、BCSは泌乳初期を除く全ての乳期で低い傾向がみられ、乾乳期には有意な低値を示した。総コレステロール濃度は泌乳中期と泌乳後期で有意な低値を示した。給与飼料中の粗飼料割合は全泌乳期で低い傾向がみられ、MPT成績でも、泌乳初期に、血糖値、総タンパク濃度およびヘマトクリット値が高い傾向を示した。一方、低無脂固形群は良好群と比べBCSは全乳期を通して低い傾向がみられ、泌乳中期に有意な低値を示した。血糖値は泌乳初期に有意な低値を示し、総コレステロール濃度は、泌乳中期と泌乳後期で有意な低値を示した。また、低乳脂群および低無脂固形群ともに、各乳期のタンパク代謝検査の多くの項目で個体差の大きいことが認められた。以上のことから、低乳脂群では乾乳期におけるBCSの低値、泌乳期における脂質摂取量の不足、また、低無脂固定固形群では全乳期を通してのエネルギー不足などが低乳成分との関連で注目された。

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