XXII. By-Products of Direct Reactions between Tin and Dialkyl Bromosuccinates
- 1 January 1967
- journal article
- Published by The Chemical Society of Japan in The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan
- Vol. 70 (10) , 1759-1761
- https://doi.org/10.1246/nikkashi1898.70.10_1759
Abstract
ブロムコハク酸ジアルキルエステル(I)とスズ箔を添加剤の存在下で直接反応させ,主生成物〓のほか副反応生成物(VII)を単離した。元素分析,分子量,IRスペクトルから,これらの生成物の構造は,スズのβ位炭素と結合するC=Oがスズに配位し,α 位炭素と結合する他のC=Oがスズと結合したOHのHと水素結合していることを知り,図示したような〓R:Et,nPr,nBu(VII)3座配位体の5配位構造であろうと推察した。(VII)の生成した原因について検討した結果,Sn-C結合は弱いので,(II)を水とともに還流すると容易にコハク酸およびコハク酸ジアルキルエステルなどに分解すること,および(II)を長期間空気中の水分にふれさせると次第に(VII)の生成量が増加することなどから,微量の水分および空気中の水分による温和な条件下における加水分解により生成したものと推察した。This publication has 0 references indexed in Scilit: