Report on cooperative determination of molecular weight averages of polymers by size exclusion chromatography. III. On the polymer standards for calibration.
- 1 January 1996
- journal article
- Published by Japan Society for Analytical Chemistry in BUNSEKI KAGAKU
- Vol. 45 (5) , 447-453
- https://doi.org/10.2116/bunsekikagaku.45.447
Abstract
較正曲線作成用標準試料の相違が平均分子量計算値にどのような影響を与えるかを比較し検討した.ここではポリスチレン(PS)試料の重量平均分子量(MW)で,示差屈折計で得られた値のみについて比較した.較正曲線作成に同一供給会社の標準試料を用いた場合(9測定機関)の第1回ラウンドロビンテスト(RR-1)(分子)と第2回テスト(RR-2)(分母)のMWの比は平均値で1.03~1.04となった.このうち最も大きい比は1.17,最も小さい比は0.95であった.高分子領域の標準試料濃度を低くし,1溶液中の標準試料混合数は3~4点とし,同じけた数の分子量領域では標準試料使用数は少なくとも2点用い,適切なカラム組み合わせのもとで測定することによりこの比は1.01~1.03とすることができた.較正曲線作成用標準試料の供給元が異なっても,測定点を通るスムーズな直線ないし三次式が求められる限り,試料の分子量測定値に大きな差が認められないことが分かった.いいかえると,同一標準試料を用いても,測定点をスムーズに通らない較正曲線では分子量測定値に大きな差が認められた.比較検討の結果,不適切なデータを除いたRR-1とRR-2の全平均値のRSDは約3.9%となり,このときの三つのPS試料のMWは次のようになった.PS-1 3.98×105,PS-2 2.40×105, PS-3 1.66×105.これらの数値は標準試料の供給元の相違によらず,現時点における適切な測定条件を考慮して得ることができる平均分子量値とRSDであると結論付けられる.This publication has 0 references indexed in Scilit: