A case of posttransfusion hepatitis C caused by a blood donated before an appearance of HCV antibody in early period of hepatitis C virus infection.

Abstract
新鮮凍結血漿 (FFP) により感染したと考えられる輸血後C型肝炎例を経験した. 症例は46歳男性. S状結腸癌に対し大腸全摘術を施行後FFPの輸注を行った. FFP輸注後15週目に肝炎を発症した. 手術前陰性であったHCV抗体が陽性化し, HCV-RNAも検出されたためC型急性肝炎と診断した. 肝炎は一過性感染の経過をとった. FFPの供血者7例は献血時にはHCV抗体陰性であったが, 1例からHCV-RNAが検出された. 供血者および患者から検出されたHCVのgenotypeは共に2aであった. この供血者は連続して計3回の献血を行っており, 今回使用した血液は2回目の献血時のものであった. 約1カ月前の1回目献血時にはHCV-RNA, HCV抗体共に陰性, 3カ月後の3回目献血時にはHCV-RNA, HCV抗体共に陽性であった. HCV初感染後HCV抗体陽性化前のいわゆるwindow periodの献血血液を用いることにより感染した輸血後C型肝炎と考えられた.

This publication has 0 references indexed in Scilit: