Early diagnosis of pregnancy in sows by the ul-trasonic echo beam method

Abstract
超音波エコー法による妊娠診断器を授精後の豚に応用して,妊娠診断法としての適否を検討した。1)授精後の経過日数による診断の適中率は,26日以降急速に上昇し,30日以降では妊娠の全期間にわたって93~100%の高い値が得られた。2)妊娠豚が診断器で妊娠の反応を示し始める時期には個体差がみられたが,一度妊娠の反応を示したものについては,以後安定して妊娠の反応を示し傾向が認められた。3)妊娠胎子数の極く少ない=場合の診断結果については,いずれも妊娠の反応が得られ,特に胎子数の少ないための障害は認められなかった。4)非妊娠豚として,性周期中の成熟雌豚に診断器を適用した結果,診断の非妊適中率は90%であった。5)本法の妊娠診断に要する時間は非常に短かく,無保定で行った場合,約1時間で91頭の診断を終了することができた。なお無保定による障害は認められなかった。以上の結果から,本妊娠診断法は授精後30日以降ならば何時でも応用でき,簡便で実用性の高い方法であるものと認められた。

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