Basic metal peroxides as reaction media for luminol and lucigenin chemiluminescence sensing.
- 1 January 1997
- journal article
- Published by Japan Society for Analytical Chemistry in BUNSEKI KAGAKU
- Vol. 46 (9) , 711-717
- https://doi.org/10.2116/bunsekikagaku.46.711
Abstract
不均一系液相化学発光反応の場としての塩基性金属過酸化物固体(MgO2,BaO2)の有用性を,ルミノール及びルシゲニン化学発光反応を用いてバッチ法により検討した.その結果,MgO2にルミノール水溶液を,BaO2にルシゲニン水溶液を加えるだけで十分な発光が得られた.過酸化水素を用いるアルカリ溶液中での化学発光反応と比較して化学発光特性は大きく異なり,中性から酸性領域で強い発光が認められた.又,遷移金属イオン触媒の効果はルシゲニンCLにはほとんどなかったが,Cr3+,Mn2+,Cu2+等はルミノールCLを抑制した.ルミノール/MgO2系とルシゲニン/BaO2系とでは発光反応の挙動が異なり,それは金属過酸化物上に存在する活性酸素種の違いに基づくものと推測された.最適な条件下でのルミノールの検出下限は3×10-11Mであり,ルシゲニンの検出下限は3×10-12Mであった.MgO2及びBaO2がアルカリや酸化剤を必要としない化学発光反応場として利用できることが分かった.This publication has 0 references indexed in Scilit: