Abstract
シリカベースのイオン交換カラム(TSKgel IC-Anion-SW)に対しpH6.0の1.5×10-4M 1,3,5-ベンゼントリカルボン酸塩(BTC)溶離液を用いることで,ヨウ化物イオンを種々の陰イオンから迅速に溶出分離することができた.酸性のBTC溶離液を使用したときも,陽イオン交換膜型サプレッサーによって試料イオンの検出感度は大幅に増大した.ヨウ化物イオンの検量線は1×10-4Mまで濃度とピーク高さとの問に良好な直線関係を示し,検出下限(S/N=3)は3.0×10-7M(38.1 ppb)であった.本法を医薬品中のヨウ化物イオンの定量に応用したところ,満足な定量結果が得られた.

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