Abstract
65歳以上の非ホジキンリンパ腫 (NHL) に対しG-CSF併用COP-BLAM療法を施行し, G-CSF非併用群と治療成績, 副作用を比較検討した. 対象はNHL 64例で, G-CSF併用群36例, 非併用群28例であった. G-CSF併用群では88.9%が完全寛解(CR), 有効率は94.5%であった. G-CSF非併用群では89.3%がCRとなりG-CSF併用群, 非併用群では有意差は認めなかった. また, 生存期間, 寛解持続期間もG-CSF併用群, 非併用群で有意差は認めなかった. 副作用に関しては, 顆粒球減少の頻度がG-CSF併用群で有意に低下したが, 他の副作用は変わらなかった. 37.5℃以上の発熱, documented infection は有意にG-CSF併用群で低下した. 以上よりG-CSF併用COP-BLAM療法は高齢者に対しても高い寛解率が得られ, 重篤な副作用特に感染症の頻度が少なく, 安全に施行できると考えられた.

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