Effects of Pravastatin Administration for 12 Months on Serum Lipid Levels in Aged Patients with Hypercholesterolemia.

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Abstract
老年者高コレステロール血症例208例〔血清総コレステロール (TC) 値≧220mg/dl, 男性62例, 女性146例; 60歳代113例, 70歳代69例, 80歳代26例; 平均年齢±標準偏差70±7歳〕に対し pravastatin 平均9.9mg/日を12カ月投与し, 血清脂質の変動につき検討した. 血清TC値は前値256±31mg/dlより投与開始後3カ月の早期より216±27mg/dlと有意 (plより3カ月後129±25mg/dlと有意に低下し, これらの低下は12カ月後まで維持された. 血清高比重リポ蛋白コレステロール (HDL-C) 値は全体群および血清HDL-C値40mg/dl以上のHDL-C正常群 (174例) で有意の変動は示さなかったが, 血清HDL-C値40mg/dl未満の低HDL-C血症群 (34例) では投与前値34±8mg/dlより3カ月後で39±9mg/dlと有意に上昇し, この上昇は試験期間中を通じて維持された. さらに血清トリグリセライド (TG) 値は全体群において投与前値169±84mg/dlより投与3カ月後149±82mg/dlと有意に低下し, 血清TG値150mg/dl未満のTG正常群 (107例) では有意の変動はみられなかったものの, 150mg/dl以上の高TG血症群 (101例) では前値236±88mg/dlより3カ月後で192±86mg/dlとより大きな低下が認められた. Pravastatin 最終投与量10mg/日の168例において血清TCの低下率は投与前TC値が高いほど有意 (r=-0.354, p<0.001) に大きく, また高年齢である程有意 (r=-0.208, p=0.007) に大きかった. 以上より pravastatin は強力なTC低下作用のみならず高TG血症例でのTG低下および低HDL-C血症例でのHDL-C上昇作用を有し, 老年者高コレステロール血症例においても抗高脂血症治療法として有用と考えられる.

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