Extraction and Separation of Iron, Zinc, Cobalt and Nickel Ions by Methyl-trioctylammonium Chlorid
Open Access
- 1 January 1963
- journal article
- Published by The Chemical Society of Japan in Nippon kagaku zassi
- Vol. 84 (11) , 917-919,A63
- https://doi.org/10.1246/nikkashi1948.84.11_917
Abstract
陰イオン交換液として第四アンモニウム塩である塩化トリカプリルメチルアンモニウムをトルエンに溶解した5%(vol/vol)溶液を用いて,塩酸溶液および硫酸溶液から鉄(III),亜鉛,コバルトおよびニッケルなどの各イオンの抽出分離実験を行なった。塩酸溶液からの鉄(III)イオンは酸濃度3N以上で80%以上抽出され,また亜鉛イオンは酸濃度全域にわたって40%以上,0.1Nから6Nの間では90%以上,コバルトイオンは9Nで最大80%以上の抽出が見られたが,ニッケルイオンはまったく抽出されなかった。硫酸溶液からの鉄(III)イオンは3N以下でわずかに抽出が見られたが,亜鉛,コバルトおよびニッケルの各イオンはまったく抽出されなかった。このアミンを使って効果的に鉄(III),亜鉛,コバルトおよびニッケルなどの相互分離ができた。また抽出された各イオンは1N硝酸溶液で逆抽出すると100%の溶離が見られた。Keywords
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