A Method of State Synthesis Evaluation for Plant based on Fuzzy Memory-based Reasoning and Fuzzy Measure

Abstract
プラントの状態総合評価において、各状態は正しく認識できても同時に存在する他の状態すなわち文脈情報によって状態の持つ意味が変わるため、状態の解釈方法が重要となると同時に、状態解釈に合った総合評価方法が重要となる。本論文では、数値情報の言語ラベルによる状態認識、経験事例という専門的知識による状態解釈、シナリオ統合による状態総合評価、を階層構造で実現する知的評価方式を提案する。本方式の特徴は、評価対象の情報が持つあいまいさ及び評価者の持つあいまいさの低減化である。本論文では、それぞれを実現する「ファジィ記憶ベース推論による状態解釈」、「シナリオ総合評価尺度・ファジィ測度の同定による状態総合評価」を提案し、オペレータがプラントの評価・判断を行っているメカニズムを模擬して、提案の状態総合評価の基礎的検討を行う。例として、ある冷却系プラントの設計仕様調整に適用し、少ない事例でも的確な状態総合評価が可能、設計仕様調整の知識抽出が可能なことを示す。そして提案した状態総合評価方式がオペレータの意思決定という評価・判断が伴う分野に有効なことを示す。

This publication has 9 references indexed in Scilit: