Excitable liquid membranes with anionic surfactant.

Abstract
油水二層を接触させると,界面を通しての物質移動にともなって界面が揺れ動く現象がある。この現象はMarangoni効果と呼ばれ,一般に界面活性剤存在下では起こり難いものとされてきたが,10年余り前にDupeyratらは,界面活性剤存在下でも,界面がゆれ動く現象を見いだした。著者らの研究塞では,彼らの実験系を改良することにより,カチオン界面活性剤を含む油-水二層系,あるいは水-油-水三層系で電位の自発的かつ持続的な発振が生じる条件を見いだし,すでに報告した。今回,アニオン界面活性剤を用いた場合にも油水界面電位が,自発的な振動を起こすことを見いだした。このことは,界面の発振現象が,非常に特殊な条件下で生じる現象ではなく,かなり一般的に起こる現象であることを意味している。振動の機構についても簡単に議論した。

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